インクルーシブのデメリットについて

このブログを見つけてくれた皆様、ありがとうございます。

今日も細々と記事書いてます…(笑)

 

 

ここまでインクルーシブのことをなんとなく書いてきました。

ただ、個人的に思うことなのですが、

人から何かを説明されるときに、この人信用できるなと判断する材料って

皆様は何かお持ちでしょうか?

私の場合は、そのもののデメリットをきちんと把握して説明できるか

これができる人は信用できるなと考えています。

 

 

 

いいことしか言わないのは、何か怪しい感じがしますよね…。

というわけで、題名にも書いてあるのですが

インクルーシブを目指す上でのデメリットについて

少し考えていきたいと思います。

口でインクルーシブを語るのは簡単なのですが、

これを実現しろと言われたときに、すぐに実行できるでしょうか?

その際は様々な問題が予測されます。

 

 

 

まず第一に「合理的配慮」が浸透しない危険性があるということです。

合理的配慮は、以前の記事でも説明したのですが、

身体や精神にハンディキャップを持たない人々が、持つ人々に対して

可能な範囲で手助けするよう心掛ける…といったことです。

この合理的配慮を、たとえば学校の教室で子ども達に説明したとして

クラスの子ども達全員に、それができるでしょうか?

きっと、難しいかもしれませんね。

 

 

どうして、そんな配慮をしなくてはいけないの?とか

別々のクラスに分ければよくない?とか

子ども達が抱くいろんな疑問に向き合うことは免れないでしょう。

となると、もう一つのデメリットが浮かび上がるのですが、

教育機関側の負担、ストレスが増大してしまうということです。

いかにして子ども達に理解してもらうように工夫するか…

それは非常に難しいことだと思います。

 

もう一つの懸念事項は、授業の進行速度が低下するということです。

同じ場所で、個人がそれぞれの必要性を見出すことは素晴らしいですが

同じ場所で同じ内容の授業を受けている以上は、そこにいるみんなが

置き去りにならないような歩幅で進む必要がありますね。

 

しかし、そうなると向上心の高い子どもとしては物足りなさを覚える

といった状況になる可能性は十分にあります。

もしも、そのようなひずみができてしまったとして、それが放置され

大きなひずみとなってしまったときに、恐れるのが

それが原因でいじめが起きてしまう危険性があるということです。

 

価値観の相違というものは、不信感につながる可能性が高いです。

インクルーシブの実現の為には、十分な説明と細心の注意が必要と

なりそうです。

それだけでなく、教わる側も教える側も、徹底したケアが行われる

環境なんかがあると理想なのでしょうね。

あとは、学校などの設備を整える為に費用がかかることです。

多様な人が同じ場所で教育を受けるということなので、

あらゆる特性に対応できる環境整備が必要となります。

車いすなら、スロープやリフト、エレベーター設置

目が見えなければ、点字ブロックや音声案内の充実

耳が聞こえなければ、視覚的材料の確保や手話通訳の配置

などがそれにあたります。

インフラってやつですかね、これらをすべて盤石にするには

本当に莫大な費用がかかると予測されます…。

 

 

 

 

 

以上が、ざっと挙げたデメリットになります。

簡単にまとめておきましょう。

「合理的配慮」が浸透しない危険性がある。

教育機関や教職員の負担、ストレスが増大する。

授業の進行速度が低下し、個々のモチベーションに差が出る。

いじめに発展する危険性がある。

インフラ整備に費用がかかる。

 

インクルーシブの実現には、いろいろな障壁があるんですね…。

まぁでも、まずは一人一人が意識を変えることができれば、自ずと

進むべき方向へ進んでいくようにも思えます。

その意識を変えるきっかけになれることが、

このブログの一つの目標だと、私は思ってます。

なので、引き続き頑張っていきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

またお時間の許すときにでもお手に取っていただけると嬉しいです。

 

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