このブログをみつけてくれた皆様、ありがとうございます。
ここでは「インクルーシブ」について考えることをコンセプトとして、様々な情報を発信できるよう尽力しています!
今回は、私が住んでおります山口県にて「インクルーシブパーク」なるものが期間限定で開催されているという情報をキャッチしました!
それはもう…
と、いうわけで行ってきました!(笑)。
インクルーシブについてざっくり
このブログのメインテーマなので、何度も出てきている言葉なのですが…
簡単に説明させていただきます。
インクルーシブの意味
インクルーシブとは、意味としては「包括的」という意味になります。
現代では、多様な価値観や生き方を受け入れていくという動きが世界中でみられています。
その中で、それを受け入れていくという意味合いから、すべてを包みこんで認め合う…
という思想から「インクルーシブ」という言葉が注目されるようになりました。
昨今では、教育やビジネス、福祉の現場などで耳にする機会が多くなった印象を受けますね。
インクルーシブという言葉の意味である、包みこむというのは、あらゆる多様性を認める…ということです。
つまり、今までの時代で何かしらの差別の対象となり得ていた
「年齢」
「性別」
「国籍」
「民族」
「心身の障がい」
などのあらゆる要素の有無に関係なく共生していく…ということですね。
インクルーシブ実現の為の活動
例えば、どんなことが行われているのか、簡単に紹介させていただきます。
よく聞くのは、
インクルーシブ教育
インクルーシブデザイン
の2つかなぁと、私的には思います。
インクルーシブ教育というのは、
主に学校教育の現場において、様々な価値観を取り入れ、特別な支援を必要とする子どもたちと、そうでない子どもたちが共生しながら学んでいく
という教育の在り方を指します。
このインクルーシブ教育については、以前の記事でも書いていますので、良ければ参考にしてみてください。
インクルーシブデザインとは、例えば公園で遊ぶ時の遊具だったり、普段使うものだったり…
どのような人が使ったとしても、理解しやすく、扱いやすくなるようなものづくりやデザインのことを指します。
私が今回の記事でお伝えしたいのが、このインクルーシブデザインをカタチにした場所のことなので、ここについては後述します。
インクルーシブパーク
はいっ、今までがインクルーシブについての説明をサラッとですが…させていただきました。
いよいよ本題に入ります。
今回、わたしが行きましたのは…
社会実験として、山口県のきらら博記念公園にて開催されております「インクルーシブパーク」という場所です。
インクルーシブをカタチにしている貴重な場所ななので、どんな感じだったのかお伝えさせていただきます。
インクルーシブパーク?その目的は?
インクルーシブパークというのは、パークという言葉がから連想される通り、公園のことです。
インクルーシブということなので、従来のような、健常な子どもに基準を合わせた遊具ではないんですね。
障がいを持つ子どもたちも、そうでない子も平等に、同じ場所で遊べるような工夫や配慮が成された公園のことを言います。
今回、私が行きましたのは山口きらら博記念公園の一角に遊具を設置しているといった感じでした。
試験的に設置された公園ではあるものの、想像以上に広くて、遊具も充実しており驚きました!
このインクルーシブパークの設営に関しては
愛知県の内田工業株式会社さま
福井県のジャクエツさま
広島県のタカオ株式会社さま
の3つの企業がパートナー企業として協力する形で実現したとのことです。
将来的には、今回のようなインクルーシブの思想を取り入れた公園をはじめ、さまざまなインフラ整備にも影響を与えると思われます。
その為の試験的な働きということで、インクルーシブパークへ訪れたお客様に対して様々な観点でのアンケートを実施、課題を抽出することが主な目的なのだと思われます。
私もアンケートに答えてきました!
インクルーシブパークの内容
ここからは、実際に設営されており、体験することのできた遊具について幾つか紹介させていただこうと思います。
著作権などの都合上、実際の写真を掲載することができない為、イメージしづらい部分もあるかと思いますが…
絶望的絵心でお届けいたします…。
広いお心で…見ていただければ幸いです…。
UKIWA
こんな感じの遊具です。
間違いなくこんな感じの遊具です。
こういったバネがついた遊具といえば、
動物のデザインで、前後にゆらゆらするものを想像できるかと思います。
しかし従来のようなデザインでは座面が小さくバランスがとれることが前提なのです。
そこで作られたのが、このUKIWAなのではないでしょうか?
UKIWAという名前の通り、バネの上のデザインは輪っかになっています。
輪の内部は広い座面が確保されており、バランスのとれない子でも、車いすに乗っている子でも、どんな子どもも輪っかの中にとどまることができる設計になってます。
この中で、まるで海の中で浮き輪に揺られているようなゆらゆら体験ができる…
という遊具なのだそうです。
YURAGI
こんな感じの遊具ですね。
もう間違いなくこの見た目の遊具ですね。
トランポリンの遊具も、公園の遊具として認知度が高いので、皆様も想像できるかと思います。
ですが、多くの場合、トランポリン遊具は登っていく楽しみを作る為に急な傾斜がついているデザインが多くはないでしょうか?
そのようなデザインだと、やはり遊べる子どもは限られてしまいますね。
そこで、このYURAGIが登場というわけです。
この遊具なのですが、イラストではわからないのですが、傾斜がほとんどついてないです。
なので、トランポリンから転がり落ちる心配がないというのが安心です。
そして中央は空洞になっており、その中に大人が入って監視することで、内側と外側から監視することができます。
なので、より安全にゆらゆらと揺れる体験ができるということです。
身体の不自由な子どもでも、遊びを通じてバランス感覚を養うなどの体験ができそうですね!
KOMORI
こんな感じの遊具ですね。
完璧に描けています、完璧です。
これは、いわゆるブランコなんですね。
イラストの丸い物体から斜め上に伸びるものがワイヤーでして、それに吊るされています。
ブランコというと難しい乗り物ですよね。
障がいがなくとも、2~3才にならないと上手には乗れないと思います。
なので、必然的に障がいのある子どもたちにとっては難易度が非常に高いというものです。
とりあえず紹介するのはこのくらいにしておこうと思います。
その他にもたくさんのインクルーシブ遊具があり、来場した子どもたちは楽しそうにしていましたね~!素晴らしいことです。
しかしこちらのKOMORIでは、空洞のある丸い遊具の中に子どもが入る仕組みになっています「。
こうすると、こけて落ちる心配がなくなります。
子どもも親も、安心してブランコに揺られる…といった体験が行える優れた遊具だと思います。
インクルーシブパークで気になった事
その他で、インクルーシブパーク内で気になったことを少し書いておきます。
アンケートの内容
パーク内についてのアンケート用紙には、様々な質問が細かく分けて設問されていました。
子どもの目線にたった質問内容や、親の目線にたった内容の質問なども多く盛り込まれており、よく考えて作られているなと感心しました。
その質問内容のなかに「障がいのある子どもだちの親から「子どもが傷つけられている」とのご指摘がありました」といった旨の質問があったのが印象的でした。
こういったことは、やはりあり得ると思います。
遊びたい盛りの子どもたちなので、礼儀を教えてもらっているにしても遊びたい欲求が勝ってしまい、周りへの配慮が欠けてしまうということは十分に想定できるイベントです。
これについても、将来的にインクルーシブの思想を広めていく過程では起こり得ると思われます。
少しでも理解のある人を増やし、この思想を浸透させていくことは、インクルーシブ実現のために必須であると言えますね。
入場時間の区別化
これについては、土日のみ実施しているとのことでした。インクルーシブパーク内では、やはり障がいのない子どもの数が多い傾向だそうです。
そうなると、遊びたいと思ってい子どもだちが十分に遊ぶことができない事態になってしまう可能性がある…。
土日なんかは平日よりも多くの子どもだちが来ることが予測されることへの対応なのだろうと思います。
もしくは、先述したアンケートのように、もしかすると、障がいを持つ子どもが傷つけられた前例があったのかもしれません…。
わたしは日曜日にいった為に、入場時間の区別化に従って入場することとなりました。
しかし本音を言えば、自分の子どもに、共生することを遊びを通して伝えることができたらいいなと思っていたので、障がいをもつ子ども達とも沢山触れ合ってみたかったですね。
終わりです!
今回はこんな感じで終わろうと思います。
現状では、インクルーシブの思想は根付いていないというのが印象として感じました。
まだ試験段階ですが、少しでも多くの人にインクルーシブの考え方を知ってもらい、
多様な価値観を知る、認めあうということについて考えるきっかけとなる場が増えてくれることを願います。
今回のインクルーシブ遊具なのですが、パートナー企業として参加されております、
内田工業株式会社さま
ジャクエツさま
タカオ株式会社さま
のホームページには、たくさんのデザインが紹介されていました。
よければ是非ご覧になってください。
この記事に興味を持っていただけた方は、是非またお立ち寄りください。心よりお待ち申し上げております。
では、また会いましょう。
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